震災の影響で学生たちが帰国したり、関西方面へ避難したりで、
延び延びになっていた「スピーチの会」を10月1日(土)、多くの方々のご協力のお陰で無事実施することができました。
10人のスピーカー(中国7名、インド1名、インドネシア2名)が言葉の問題を抱えて結婚し来日した苦労話、日本での仕事、震災当時の不安、将来への夢などについて、一生懸命話してくれました。
中にはあまりに見事な日本語に驚かされるスピーカーもありましたが、大半はまだ来日して日も浅く、たどたどしい日本語で話す姿は聞くものに感動を与えました。私たち指導するものにとっては、このたどたどしい日本語が来年どのくらいスムースに彼らの口から出てくるようになっているかが何よりの楽しみです。
生徒の中には生け花、音楽の会などにも参加して、日本の文化を楽しく学ばせて頂いているものもあり、会場に飾られた秋の花々や、日本の秋を彩る「紅葉」の歌唱指導から日本に暮らす喜びを感じているようでした。たどたどしい日本語を話しながらも少しずつ、日本の生活を肌で感じそれに馴染み、この国を大好きになっていくさまが私たちにひしひしと伝わってきます。これは私たちにとってとてもうれしい瞬間です。
来年度もにぎやかにスピーチの会が開かれますように。