初釜と古典講話

芽だし柳の床の間、馬年にちなんで相馬焼きの香合と縁起のいい波に梅の花の模様の紙釜敷、

利休の師匠が好んだという紹鴎棚、黄交址焼きの水差し(菓子器を水差しとして使っているとか)

お茶碗もおめでたいものをそろえておいてくださいました。

真ん中は今回の講話のテーマの伊勢の絵が、右は瓢箪の絵が六つ描かれて、六瓢(無病)とか。

いよいよお待ちかね、伊勢のお話。
古今集に23首採られているそうですが、あまりなじみのない名前です。
でも、百人一首の「難波潟短き蘆のふしの間も 逢はでこの世を過ぐしてよとや」の
作者です、といわれ、ああ〜、と急に身近に。

2014年1月

Sさんが今日の講話のテーマの伊勢と同時代の歌人、

小野小町を題材とした「草紙洗小町」の謡を歌って新年を寿ぎ、お茶が始まりました。

Iさんが西本願寺が所蔵している「伊勢集」 を字体もそのままに写したもの。臨書というそうです。

 字も紙も装丁もすばらしい!!
 

恒例となりました初釜と古典に親しむ会が今年も

Nさんの茶室で行われました。

伊勢の人となりや、歌の解釈を
みなさん、熱心に聞き入っています。

くろもじがきれいに組まれて私たちを待っていてくれました。

謡、お茶、書、和歌、全部MIA会員だけで紹介してくれました。
ああ、教養がぐんと身についた、と思ったのもつかの間、
忘れてしまった・・・。でも、あのさわやかな数時間はなんともいえない
気持ちのいい時間でした。