練り香の 流れ炉開き 炭手前  

 立礼の 茶の湯楽しむ 秋うらら  

2023.11.6

炭手前

「ふくべ」 瓢箪の大きいものを半分に切ったもの 瓢(ひょう)に炭を入れます。

焙じ茶を擦って少し湿らせた灰を 炉の灰の上に撒いていきます。


 客人に ローマのかほり 秋日燦(あきひさん)
  

   
   T 会員のお嬢様が ローマから帰国中でしたので

   お点前をお願いいたしました。

11月6日 ワークショップでは  「炉開きのお茶会」 をいたしました。

霜月に入り、炉に火を入れ、茶壷の口切りをして 新茶をいただく、茶人のお正月です。 

 蝶の舞ふ 紅の棗(なつめ)よ 秋惜しむ  

  秋暑し 和の美を前に マリアナさん  



越前の国にいた皇子が突然天皇になることになり、寵愛していた女性に

使い慣れた花籠、つまり花筐を置いて都へと去ります。

女性は花筐を持って愛する人を追いかけます。

大和の国で偶然、天皇の一行と会い、その花筐を天皇が見て

これこそ自分が置いてきた花筐だ、とわかり、めでたしめでたしで

終るというものです。

 豊かなり 籠いっぱいの 庭の柿  

 Y会員 茶室にて   15名参加

お軸は   『関 南北東西 活路に通ず』

炉開きの時に よく掛けて楽しみます。


床の間にあるのが 茶壷です。

 さはやかや お薄一服 いただいて  


 秋澄むや 揃ふお謡 花筐(はながたみ)  



 口切りの 茶壷をひとつ 床の間 

T 会員がお庭の柿を

持参されました。

T 会員 手作りの練り切り  「咲き分け椿」

一本の椿に 様々な色の花が咲く品種です。

MIA会員の方々が いろいろな花を咲かせている

ようすを思い浮かべながら作られたそうです。

  一人居の 茶室賑はふ 秋真昼  

秋の一日 ご参加の皆様と お茶会を楽しみました。

お茶室を相応しく設えて ご準備くださったY 会員に深く感謝いたします。

見事なお手製の練り切りをお持ちいただいたT 会員に御礼申し上げます。

ご出席の皆さま ありがとうございました。

立礼のお点前

炉開きのお茶会

  主菓子(おもがし)の 椿紅白 小鳥来る  


 

玄関の生け花    

庭のホトトギス、吾亦紅、そして椿