2018年

初 釜

お茶室の中は新年のしつらえ。

花入れには 「黒もじ」ならぬ「青もじ」
 「白玉ツバキ」と「啓翁桜」の取り合わせ。

お茶室の入り口に。 縁起がいいですね!!

2018年1月22日
N会員茶室にて

お正月らしい器です。

縁起の良いお祝いの和菓子 「蓬莱山」
Tさんが持ってきてくださいました。
ごちそうさまでした。

全員が2服ずつお茶を楽しんだ後は「玉すだれ」
やはり 流れるような動作はむつかしいですね。 

能のあとは「西行」にちなんで 和歌のお話。

雪がなお 降り続いていたので 先にSさんの能をお聞きすることに
なりました。

能「西行桜」 Sさんは 能を謡いながら 説明もしてくださいます。

「花見んと群れつつ人の来るのみぞ あたら桜の 咎はありける」 西行

花見に大勢人がやってくることだけは、俗から離れて静かにいたいと
思う自分にとって、惜しむべき桜の罪である、、、と歌によみました。

お茶室の外は グレーの空と 白い風景という
水墨画の世界でした。

 お初釜ですね。 花びら餅が用意されていました。

N先生のお点前からはじまります。

右の器は「雪の花」
今日にぴったりです。

Yさんのバッグ。 
お正月らしい柄行ですね。

今年初めての雪の日。午前中に降り始めた雪が止むことなく
積もり始めていました。 

今日の水差しは
中国の古いもの。
色合いがすばらしい
です。

「三つ俵」の代わりに菊炭を
三つ包んであります。

例年は着物美人が勢ぞろいするところですが 皆様 
急遽洋装で。 出席をあきらめられた方もおられました。

そして お茶のお点前。 今年は立礼式です。 

皆様の真剣な顔、顔、顔。 西行を そして和歌の深さを知りました。

「願わくは 花のもとにて 春死なむ その如月の 望月の頃」 西行
願える事なら 満開の桜の下で春に逝きたいものだなあという句です。

香合は「千代結びに富士」
新春を寿ぐお道具です。