MIA文化探訪 湘南藤沢界隈

                                                                2022年12月9日




昨年12月9日(金)藤沢界隈の文化を訪ねて快晴の一日散策しました。

何と歩いた歩数は15,000歩。皆さんの健脚に驚きました。

一行は、ゲストの中国出身のHさん、会員のブルガリア出身のMさん、エクアドル出身のAさんと日本出身の方々、合計10名。

国際色豊かです。



JR藤沢駅に集まり、先ず旧近藤邸に向かいました。

旧近藤邸は、帝国ホテルを設計したライトの弟子、遠藤新が大正14年に辻堂に設計し、建てた近藤家の別荘です。

今は、藤沢市民会館の前庭に移築され、保存されています。

単なる西洋の模倣ではなく日本の風土習慣にあった独特の建築と評価されています。




近藤邸からは、駅前に取って返し、Mさんお薦めのレストランで北海道料理に舌鼓を打ちました。


午後からは、駅前からバスに乗り旧東海道を鉄砲宿まで。

ここはもう藤沢を抜けて隣の横浜です。

バス停から徒歩5分のところに旧住友家俣野別邸があります。

この別邸は、1939年に住友家の横浜、東京への拠点として建てられた、和洋折衷の建物です。

使用人も一緒に住む、部屋数20を超える大豪邸です。

残念ながら2009年に焼けてしまい重文ではなくなったのですが、その後可能な限り正確に再現され横浜市認定歴史的建造物に指定されています。



後ろの二階の左端に展望室があり、真正面に富士、右に丹沢、左に箱根の山々が見えます。

(この日は快晴なるも富士は霞んで見えませんでした。)

ここは、境川の河岸段丘の上なので見晴らし抜群です。

また庭は、外苑1万2千坪、内苑5千坪と広大で、春夏秋冬の草花を楽しむことができます。

広い居間がCafeになっています。

南に大きく開けられた窓からは、秋色に染まる広い庭が見渡せます。

その庭を眺めながら、ベルギーワッフル、マロンケーキやアイスクリームなど楽しみ、ゆったりした時を過ごしました。




別邸の見学を終えた我々は、来た道を歩いて遊行寺に向かいました。

遊行寺は、能「遊行柳」などに出てくる一偏上人が始めた時宗の総本山です。



境内に入ると樹齢700年と伝えられる大イチョウが小さい黄色い葉を沢山着けていました。



実はこのイチョウ2019年、台風19号で1/3がぽっきり折れ、2020年2021年、葉を着けなかったそうです。

樹木医による懸命の手当てで3年ぶりに復活しました。

遊行寺の山門を出て駅に向かうと、ふじさわ宿交流館の前を通り掛り、立ち寄りました。

江戸時代、藤澤宿は遊行寺を中心として50軒ぐらいの宿があったそうです。




ふじさわ宿交流館は、藤沢宿の紹介のみならず藤沢・江の島の観光紹介・郷土資料の展示など町起こしを行っています。

遊行寺橋を渡ると駅はもう直ぐです。

一日事故もなく盛りだくさんのところを探訪し、皆さん満ち足りた気持ちで家路に着きました。