1775年刊

左の作 小式部内侍(和泉式部の娘)

     「大江山 いく野の道の遠ければ
     まだふみも見ず天の橋立」

父母は遠く丹波に住み(仕事で)自分は1人平安京で
留守番。大江山も天橋立もあまりに遠く行ったこともなく
手紙もまだない・・・と歌ったもの

天気予報は午後から雨ということだったので 皆さまバッグの中に
傘を入れてこられましたが なんと!! 雨には降られませんでした。
晴れ男 晴れ女のみなさまでした。
約一万歩の 芸術に浸った一日でした。

町田市立国際版画美術館

午後1時には 町田駅近くのイタリア料理 CAFE & BAL PUMALへ。

2019.3.16(土)

山邊の赤人

   「田子の浦にうち出てみれば白砂の
   富士の高根に雪は降りつつ」

企画展  長谷川潔 横浜市生まれの銅版画家(1891-1980)の作品展

  パリに生きた銅版画家 長谷川潔展
  ― はるかなる精神の高みへ ―

1845〜48年頃

第三部  歌川国芳 ・ 歌川広重 ・ 三代歌川豊国  『小倉擬(なぞらえ)百人一首』

和歌の内容と関連する歴史上の人物や歌舞伎、浄瑠璃の一場面が、人気絵師の競演によってバラエティ豊かに
描かれています。

第一部 勝川春章 画 『錦百人一首あつま織』

   小野小町

   「花の色はうつりにけりないたづらに
   わが身よにふるながめせしまに」

持統天皇

「春すぎて夏きにけらししろたへの
衣干すてふ 天の香具山」

三代 歌川豊国

 「西行法師」


第二部  葛飾北斎『百人一首うばがゑとき』

1987年に版画専門の美術館として町田の芹が谷公園内に開館。

『浮世絵と百人一首』展を見てきました。
説明の方に要所をお聞きしたあとは 皆さま自由に作品を拝見。
虫眼鏡を使って文字の細かいところまで見ることが出来ました。

本日の参加者 16名   版画美術館の二階へつづく階段登り口にて。
大谷石の壁面 そして床はすべて大理石です。 広い空間が芸術的です。


 
歌川広重 「小野小町」

 「花の色はうつりにけりないたづらに
 わが身よにふるながめせしまに」

北斎の師、春章が描いた歌仙絵に 書家狭山周之による文字を
組み合わせた絵本

鮮やかな色彩やグラデーションをふんだんに用いた
丁寧な摺りの技術に 見る人たちは楽しませてもらえます。

この店の人気メニュー 
焼きチーズカレー

ごちそうさまでした。

 

右の作品 清少納言

      「夜をこめて とりの空ねははかるとも
      よにあふさかの関はゆるさじ」

歌川国芳  「伊勢大輔」

  「いにしへのならの都の八重桜
  けふ九重ににほひぬるかな」

歌川広重  「光孝天皇」

  「君がため春の野に出でてわかなつむ
  我が衣手に雪はふりつつ」

1835年頃

右の作 紫式部
 
     「めぐり逢ひて 見しやそれともわかぬ間に
      雲隠れにし 夜半の月かな」

書がユニークです。最初、署名の紫式部を一番左端に
書きはじめ、最後の「夜半の月かな」は右下に戻っています。
これこそ、江戸の粋で自由で美しい配置ですね。













乳母が百人一首の内容を分かりやすく説明するというのが趣旨