「永遠の都ローマ展」

                                    

    

素敵なところでお茶をしましょう!とリーダーがつれていってくれたのが、国際子ども図書館。
1906年に建てられた元帝国図書館です。中は明治時代の建築が随所に残されていて、庭もとても素敵です。

会場内はこの「トライアヌス帝記念柱」だけが撮影許可されています。
左側がFさん、右側が元気なMIA会員たち。

雌オオカミのお乳を飲んで命拾いをした双子のうちの一人ロムルスがローマ初代国王であり、建国は紀元前753年とされます。
いうことで雌オオカミはローマ市の象徴となっています。
このブロンズ像は通説では紀元前
5世紀のものとされますが、双子は15世紀に足されたものです。
最近の調査では雌オオカミも
15世紀のものとする見方もありますが、この説は人気がないようです(笑)
東京とローマは
1996年から姉妹都市となっており、その記念に贈られた雌オオカミ像は日比谷公園内でみることができます。

同じ写真が二枚?
よーく見ると写っている人がちょっと違います。
これでガイド付き名画、彫刻鑑賞は終わりました。

Fさんは思うように解説できなくて、残念がっていましたが、とても良かったです。
説明なしで絵を見ても、彫刻を見ても、すーっと見ていくだけ。
それが今回は、この人物はこういう人で、時代はこういう時代で・・・と説明してくださると
絵に一段と深く入り込める、すばらしい鑑賞の時間でした。

東京都美術館にて

イタリアのユーロコイン

ここで帰る人もいましたが、何人かは隣接する黒田清輝美術館へ。
充実の美術探訪の日でした。
Fさん、本当にありがとうございました。

カピトリーノのビーナス

紀元前4世紀プラクシテレス作青銅像を2世紀に大理石でレプリカにしたもの。
1670年に市内中心から発掘され、ルーブルのミロのビーナスと並ぶ有名なビーナス像。
当然修復の手がかなり入っています。
この像は
2011年に初めて海外に運ばれ(ワシントンDC)、
今回は
2度目の海外旅行となります。

雌オオカミ像

他の観覧者のご迷惑にならないように、美術館にはいる前に、
資料を配って概略を説明してくださるFさん。

東京都美術館で「永遠の都ローマ展」が開かれています。
折しも、ローマで公認ガイドとしてご活躍のFさんが帰国中。
いい機会だから、とご親切にご案内してくださることになりました。
幸せな10名が上野の森に集合。

こちらの近所のおじさんみたいな人はなんと、
「ユリウス カエサル」と書いてあります。
Fさんにそっと聞きました。
「これがあのジュリアス シーザーですか?」
「そうです、クレオパトラもこのジュリアス シーザーも
まだ理想化されていないですね。。
シーザーの像は2,3しか残っていないと思います。
この後帝国時代に入ると宣伝PRが重視されるようになり、アウグストス
はじめ皇帝像が数多く作られるようになります」と。



2023.11.2

やさしいお顔だちですね。
見ている者と視線があって、微笑んでくれているようです。
作品名は「イシスとして表されたプトレマイオス朝皇妃の頭部」
じっと見入っているとFさんが
「クレオパトラ7世です」とささやいてくれました。
クレオパトラという名の人はたくさんいたそうで、7世が私たちの
知っているあの「クレオパトラ」だと。
私の思い描くクレオパトラとはイメージがぜんぜん違うので
びっくりです。





カンピドリオ広場の眺  デュべラック 1569年エッチング

正面が市役所です。
紀元前
1世紀の公文書保存所の上に立つ1000年前に作られたお屋敷です。
カピトリーノ美術館は市役所地下も含めたこの三つの建物を含みますので外見よりははるかに大きな美術館です。
ここに納めきれないものは市内の分館に散っています。
この広場の床デザインは
16世紀にミケランジェロが残したものを1960年になってから完成させ、
イタリアのユーロコインにも使われています。



それでも、いつもローマの美術館に慣れているFさんは、日本の美術館の雰囲気に驚かれたようです。
しーんとした館内で、小さな声での説明もなかなかできず、一つの作品の前に数人でしばらくたたずんで
いるのも注意される、という日本の美術館。それでも、小さな小さな声で説明をしてくださいました。
しかし、いかんせん、忘れるのが得意のお年頃の我ら。、
このHPのために、たくさんある作品の中から、お願いして以下の三点をメールにて解説をいただきました。

世界で最も古い美術館の一つといれるカピトリーノ美術館の
コレクションを中心に展示されているそうです。