「2015年4月に来日しました。

4年間、国には帰っていません。

少数民族なのでパスポートがおりるまで

二年間かかりました。

一時帰国すると、日本に戻れなくなる

恐れがあるので、一度も帰っていません。」

チベットの標高は平均4200メートル。お湯の沸点は80度ぐらい。

肉は煮込んでも硬くておいしくありません。

日本に来た当初は高山病の逆で1日15,6時間寝ても起きられませんでした。



日本の企業のコマーシャルがきっかけで、

日本の若者に人気のチベットスナギツネ

チベットの話

小麦粉で作った手作りのお菓子。

日本にきてどのパンも甘くて胸焼けしてしまいました。

チベットは湖がありますから、魚はいますが、宗教上の理由で

食べません。

インドから仏教が入るまえは、ボン教という宗教がありました。

5000年の歴史があると言われていますが、3400年ぐらい前までは

遡ることができます。

鳥葬もボン教のしきたりです。

2019・2・6
於 アルパインビル

「1959年中国に事実支配されて以来、チベットは多くの厳しい状況下におかれています。

これらの問題を非暴力主義で解決しようとしていますが、それらの情報や

チベット問題の本質が国際社会には伝わっていない現状です。」



ただ、残念ながら、学校では中国語が主でチベット語は

少数の子供が選択するのみとなりました。。

チベット全土の共通語はありませんが、チベット文字で書けば通じます。

でも、、文字が読める人が少なくなりました。

トバンさんは遊牧民出身です。

ヤクに乗って学校へ通いました。遊牧民ですから、「家」は移動します。

講師 ジャホジャムツォさん

少し遠くなると親が馬で送り、もっと遠くなったら、学校へは行かず、家の手伝い。

長い休みの後は、僕の家はどこ?となります。人に聞きながら、家族のもとに帰ったそうです。

近年は中国政府の強制で、定住するようになりました。

ヤクや羊を放牧し、バターやチーズ(日本のとは違います)をつくります。

ヤクの毛も貴重な資源です・


見事な日本語でお話してくださいました。

チベット犬。

中国人の投機の対象になり、一時は

数億円の値がついたことも。

チベットで有名な物

スピーチが終わってからのティーパーティ。

まだまだ、質問が続きます。

裸麦や大麦、菜種、ヤクや羊のミルクを

利用した食べ物が主です。

野菜はほとんどとれませんが、

春の菜の花が咲く季節はとてもきれいです。

チベットの文字は梵語から派生しました。

敦煌の文献はほとんどこの字で書かれています。

古代インド文明などを研究するためにはとても大事な

字で、パソコンやアイフォンなどの字も早くからこの字が

使われています。

編集後記

ネットでチベットを検索していましたら、思いがけない日本とチベットのご縁を

知ることができました。

このヤクの尾が家康など武士にたいそう好まれて、兜や毛槍に使われたそうです。

鎖国になっても清国を経由してチベットから定期的に輸入されていたそうです。



トバンさん、貴重なお話をありがとうございました。

自分がチベットのことを知らないことに改めて驚きました。

これからはアンテナを高くして、今チベットがおかれている情報もキャッチしたいと思いました。

ヤク 

総髪兜

桐蔭横浜大学・大学院生

チベット仏教の仏画

チベットの世界遺産の代表的なもの

冬虫夏草

貴重な漢方薬

「チベットの太陽と月と星」として

三人の指導者が紹介されました。

ダライ・ラマ14世 

パンチェン・ラマダ10世

カルパマ17世 


「チベットでは、名前は占い師がつけてくれます。私の名前は仏教的な意味を持っていて、

ジャは文殊菩薩、ホは知恵、ジャムツォは大海。

文殊の知恵が海のように、という意味です。ニックネームはトバンです。」

トバンさんを紹介してくださった

Tさんがチベットのバター茶を再現

してくれました。塩味です。

ポタラ宮

1642年建設

ノルブリンガ

ダライ・ラマの夏宮