ブラジルの少女、能舞台に立つ     20195

こんなコロナ禍が来るとは思ってもみなかった2019年。

近くに住む高校2年生の孫娘は神奈川国際ロータリークラブの小学生としてブラジルに行きました。

そして、ブラジルからも女子高校生が、やってきました。

一年間滞在ですが、三家庭にステイするので、孫の家に住んだのは最後の4か月です。

日本語もだいぶ上手になっていて、着物や日本文化に興味をもっているので、「仕舞を習いま

せんか?」と言ってみたら「習いたいです!」と。

 私は2013年に白謡会に入会し、謡のご指導を受けていましたので、先生にご相談しましたら、

快く引き受けてくださり、稽古が始まりました。

 友人との日本語での会話はずいぶん上手になっていたけれど、仕舞となるとやはり微妙な情景

の説明だったりするとわからない。

でも先生はお得意の英語も駆使してとても丁寧にご指導くださいました。

 が、なにしろ、高校生は忙しい、

結局、お稽古は直接指導と自主練習あわせて10回ぐらい。

それでも、先生は「j5月の発表会にでましょう」と。

はてさて、大丈夫でしょうか。


さて、発表会当日。

羽衣キリ。

桜色の無地の着物に緋色の袴、きれいな扇も貸していただいて。

先生のお孫さんも凛々しい紋付袴姿で「鶴亀」を舞うことに。

彼も部活で忙しく、稽古の時間もあまりとれなかったのに、まあ、二人とも堂々と見事に舞いました。

 当日は前のホストファミリーや、ロータリークラブの方々などが見にきてくださり、、とても喜んでくだ

さいました。

でもやはりなんといってもその日のうちに動画を観たブラジルのご両親の喜びよう!

ブラジルでは日系人のお祭りで日本舞踊みたいな踊りが人気だそうです。

そこに「羽衣」も仲間入りするような!

 この翌年からコロナが始まり、留学生の交流はなくなりました。

このコロナ禍が終わり、再び世界各地から留学生がこれるようになり、このような機会が又

あることを心から願っています。